ここからは、内部構造について詳しく説明します。尚、各部位の名称はFKB2500のカタログと概ね揃えてあります。
一般的なメカニカルキーボードでは、ここで言うスイッチとスライダハウジングが一体化している構造のものが主流ですが、DINタイプのブロックキーボードでは、このようにそれぞれが完全に別パーツになっていて、取り付けも別々に行われているのが特徴です。
これによって、基板~スライダハウジング~取付パネル間の締結の仕方も大きく違っていて、前者ですとパネルにはめ込まれたスイッチをハンダ付けすることで固定するのが主ですが、このキーボードではその方法だとパネルの固定ができませんので、パネルに取り付けられた一部のスライダハウジングを基板ごとビス止めすることで行っています(スライダハウジングが取付パネル~基板間のスペーサを兼用しています)。よって、前者では不調スイッチ・スライダの交換などが面倒ですが、このキーボードにおいては、ビス止めされていないスライダハウジングをカンタンに取り外すことが可能です(フタを開ける必要すら無い)。気が利くスイッチだとパネルに取り付けたまま開封できるようになっているものもあるようですが、スライダの交換・清掃に関してはそれを上回るメンテ性を実現しています。また、ビスを全部外してしまえば基板を簡単に露出させることができますので、スイッチの交換なども割とラクチンです。
取付パネルとスライダハウジングが独立した部品ではなく、外部シャーシと一体のプラパーツで構成されているものも存在します。この例としては初代FM77AV用のキーボードが知られています。
これについては、富士通側もこのタイプを特別扱いしていなさそうであること(PART No.に特徴が無いこと)と、この構造であっても基板側とスライダハウジング側が簡単に分割できる点に違いは無いことから、本ページでは、このタイプをDINタイプの一種として区別なく扱うこととします。
このキーボードは歴史が長いこともあって、構成部品に多様なバリエーションが存在することが確認されています。同一構造ながら幅広い個性が見受けられるのも、このキーボードの醍醐味かもしれません。ここからは、その差異を生み出している要因たる各構成部品について説明していきたいと思います。
主にABS樹脂が使用されているようです。とにかくこれが黄ばみやすくテカリやすくてですね…改良を強く欲します。サブリメーション印刷を行うものは別の材質が使われているようです(曰く、ポリエステル系樹脂…ようはPBTだよね? 唯一これだけ黄ばみ・テカリ耐性があります)。
スライダとの結合部分は、キートップ側の凹部にあるツメやデッパリで、スライダをパチッとくわえさせることで行います。相手のスライダによっては、手で引っ張ると簡単に外せるものもありますが、それで外れない場合も、マイナスドライバと隣のキーを使って「てこの原理」で外す方法や、キートップ引き抜き工具を使う方法で外せます(まれに嵌合が良すぎて、スライダごとスライダハウジングから外れてしまう場合がありますので注意してください。力をかける方向を90°ずらすと回避できることが多いです)。キー幅は約19ミリですが、背が高いデザインが多いので、引き抜き工具を買う際は注意が必要です。
他の富士通製キーボードで同一タイプのマウント方法を使用するものと共通のようです(FES-360タイプにキーベースを取り付けた場合や、同じスライダを使用するメンブレン板バネキーボードなど)。
とにかく目茶苦茶バリエーションが豊富です。単にデザインが違うだけでなく、製法が変わったことによる変化なども観測されています。これを直列的に分類しているとキリが無いので、本項では、いくつかの着目点毎に分類し(デザイン、印字方法、成形ルール)、その組み合わせで各キーの構造を表現できるようにしようと思います。尚、いずれも公式の呼称は全て不明ですので、分類に際してはこちらで適当に命名しておきました。
外観 | 名称 | 説明 |
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標準形 |
長い歴史の中で一番よく見かけるタイプの形です。FKB-2500のカタログにもこのタイプのキートップが使われていることなどから、恐らくこれが一番標準の形と考えられる為、このように命名しておきました。 指先に触れる面の形は円筒形です。奥側の丸みを帯びている形状がアクセントになっています。ホームポジションキーの指示は、キートップ面中心のハイフン状のデッパリで行っています。左右から徐々に生えてくるような造形になっていて、奥側の丸みといい、やたらと洒落っ気を感じます。 傾斜のかけかたは、他のキーボードと比べてもかなり急な部類であると思います。円筒状になるようにカーブを描いています。キーの傾斜は、フルキー部分の上側4段分にあたるところで各キーの形状を変えることで行っています。基本となるキー形状はフルキー部の上から2段目の列のようで、傾斜をつける必要が無い部分では、この列のキー形状をそのまま使っているようです。 |
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ハイプロファイル形 |
OASYS-100シリーズ(100G~?)のフルキー部分などで採用されていた形です。他のタイプと比べて背が高い為、このように命名しておきました。 標準形とは違い、指先の触れる面が正方形に近く、中央が窪んだ形になっています。ホームポジションキーの指示は窪みを深くして行っています。指先へのフィット感はここで紹介している形の中で一番です。正確にタッチタイプを行う場合などは他と比べ物にならない操作感になるでしょう。キー上面積が狭いので、ラフタッチするような場所には向きません(なので、OASYS-100シリーズのキーボードでは、フルキー以外の機能キー部分を別の形にしています)。 この形では、専用のスライダと組み合わせたときに正しいステップを構成するように作られているようです。専用のスライダを使わずとも装着することはできますが、キー上部が手前側へ傾きすぎる為、打ちにくくなってしまいます。恐らく、本来はDINタイプの登場以前に設計されたキートップで、それをそのまま持ってきたのだと考えられます(FES-360タイプ等に使用するキーベースで、同様の傾斜を持つタイプが確認されています。基板を傾斜した状態で置いたときに、キートップ取り付け位置が真上を向くように角度がついていました)。また、傾斜の都合上、スライダハウジングも専用のものを使います(0.5~1mm程度長いもの)。 傾斜のかけかたは標準形と同じ角度です(専用スライダに取り付けた場合)。窪んだ形の為、少し判りづらいですが、エッジの部分でカーブを見ると、標準形と同じであることがわかります。 |
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古典形 |
OASYS-100シリーズのフルキー部分以外などで採用されていた形です。リードスイッチタイプ等の古い富士通製キーボードで使われていたキートップと形状が同じように見えるので、こう命名しておきました。 形状はかなり角張った形で、指先の触れる面が若干横長の長方形で、中央が若干窪んだ形になっています。窪みはハイプロファイル形よりも浅いですが、さりげないフィット感があります。ホームポジションキーの指示は窪みを深くしたり、上面中央に「ポッチ」をつけたりして行っています。横幅がある為、ラフタッチするような場所には最適だと思います。実際、OASYS-100シリーズのキーボードでも、上手く使い分けがされています。 この形状では、どうやらキーの傾斜を変えたものが無いようです。なので、フルキー部分に使うと高さが微妙で打ちにくいと思います。ハイプロファイルタイプの専用スライダとセットにすれば、基板を傾斜させて置いたときに、キー上面が真上を向くようになりますが、今度は指を前後移動させるときに引っかかりが出ると思います。尚、こちらもハイプロファイル形と同じく専用のスライダハウジングが使われています。 |
(未所有) | 角形 | こちらなどで使用例があります。他、(メカニカルタイプかの確証はありませんが)OASYSの初期のトランスポータブルタイプ(OASYS-30AFなど)でも同様のキートップが見受けられます。パッと見、キー傾斜の角度も指が触れる面の傾斜も近代形よりも強いように見えるので、別のデザインルールのものがあったとしておきます。 |
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近代形 |
FMV用のキーボードなどで見かける形です。OASYSのトランスポータブル形のうち、後期のモデルはこちらに切り替わっているかもしれません。最近に登場した富士通製のものでは軒並み採用されている為、このような命名としました。 キー形状はかなり直線的なデザインに変化していて、指先の触れる面が円筒形になっていることは変わっていませんが、上辺の丸みは消えています。ホームポジションキーの指示は、キートップ面の手前側にハイフン状のデッパリをつけることで行っています。手前側に移動してしまった為、他のタイプと違って、普通に触っただけでは気づきにくいです。 傾斜のかけかたは標準形等と同様の手法ですが、他の形よりも若干緩くなっています。全体的に、良くも悪くも、ごく普通のキーボードの外見に近づいているような気がします。それでも、富士通製のメンブレンスイッチキーボード(FMV-KB321など)に比べれば圧倒的にキーの高さがある訳ですが…。 |
刻印の書体に関しては、写研の「ナール」という丸ゴシック体が広く使用されているようです(前述の写真に出てくる丸ゴシック体は全てこれです)。最近の近代形のキートップ以降では角ゴシック体が主体のようですが、たまに丸ゴシック風のもの(他のFMV用キーボードと同じ書体…KB231)やナールで印字されたものも見かけられます(昔にデザインしたものをそのまま流用した??)。
外観デザインとは別に、内部構造に着目した分類です。
外観 | 名称 | 説明 |
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肉厚タイプ |
3層構造厚さ3mmの分厚いタイプです。キー嵌合部はうっすらデッパリになっています。二色成形するにはこの構造が必要ですが、二色成形していないのに、わざわざダミーのプラを流し込んでまでこの構造にしているものもあります(標準形などの古いデザインでサブリメーション印刷をしているもの、FMV-KB611の空白・実行キー等)。 |
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肉抜きタイプ |
プラ使用量を必要最小限に押さえたタイプです。キー嵌合部はツメになっています。印字方法に二色成形以外を使用する場合は肉厚にする必要がないので、必要に応じてこのタイプが使用されているようです。標準形などの古いデザインでも、90年代以降で二色成形しないタイプのものは、これに切り替わっている場合があります。 |
キー部分にLED表示エリアを持つタイプのキートップの存在が確認されています(FMV-KB101等)。しかし、私はこれを持つキーボードを持っていない為、深掘りができない状況です。よって、現時点ではこのタイプの説明を省略させて頂きます。
キートップを支え、キースイッチを押す白い部品です。写真の黒い部品はスライダハウジングです(外すのが大変だったので…)。
これも多くの種類があるようです。形状が違うのはみれば判る通りですが、材質も違うものが存在しています。上記写真の左側から、
これらの違いから、このキーボードの打鍵感覚はこの部品でかなり大きく変化します。特に、底付きはスライダとスライダハウジングが当たることで発生する為、スライダは打鍵感触においてかなり重要なポジションを占めるのです。それぞれの形状に特に名称等がある訳ではなさそうなので、とりあえず便宜的に、形状・素材の観点からそれぞれ分類し、その組み合わせで各スライダの構造を表現できるようにしようと思います
外観 | 名称 | 素材 | 採取元 | 説明 |
---|---|---|---|---|
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非静音タイプ | POM | FMR60KB101など |
多分これが基本形なのでしょう。 打鍵感触としては、スムーズな動きで、押し切った時の底つき感が非常に明確に感じられます。また、強く底付きさせるとスライダが「キンッ」と鳴るため、明確さをより増幅させてくれます。接点のクローズ音と組み合わせると心地良いです。 軽い板バネと組み合わせたものは他に類が無いほど爽やかで軽快なタッチです。個室で使う分には大変宜しいですが、公共空間やオフィス等で使うと少々うるさいかも(特に、シャーシ側で音が響くような作りにしているものの場合)。 |
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非静音タイプ(初期型) | POM | FKB2500 |
上とほとんど同一ですが、微妙に形が違う(上部の凹凸)ので、一応別枠としておきます。打鍵感触もほとんど同一です。 |
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静音タイプ | PTFE | FMV-KB211など |
打鍵音が静かになるようにダンパが成形されたタイプです(天面の腕2箇所。こちらが先にスライダハウジングに当たることで、衝撃を和らげている)。 そのついでなのかは知りませんが、使用されている樹脂が大幅に削減されています。裏からみると分かりやすいのですが、非静音タイプと比べるとかなり空洞状になっています。比較用の写真(非静音、静音)をご覧下さい。 打鍵感触としては、スムーズな動きに関してはより強化されているものの、底つき感がヌルくなっており、非常にソフトなタッチになりました。また、ダンパの効果によって底付き時の音がほとんどなくなり、メカニカルキーボードと思えないほど打鍵が静かです。また、弾力性が増した為かキートップが外れやすいです。 非静音タイプと比べると相当打鍵感覚が変わっているため、あちらのスライダを採用したキーボードを絶賛されている方々には、全く受け入れ難いかもしれません(汗 一方、OASYS-30系(BOXタイプ)や90年代以降のFMRシリーズ等を触ってきた方には、比較的慣れ親しんだ感覚のタッチではないかと思います。 |
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PBT? | FMV-KB611(03A)など |
静音タイプの材質変更版です(固いプラスチックになりました)。これに伴い、スライダハウジングからの抜け止め部分がツメ型から板バネ型に変わりました。 打鍵感触としては、余計に軽くなったという感じでしょうか(サクサクしているというか)。また、これまで同様スムーズな動きであるものの、少々「カサカサ」という音を放つようになりました。剛性があるせいか、ダンパの静音効果は少し落ちているように感じます。よって、通常の静音タイプと同一形状でありながら、意図的に大きな打鍵音を出すこともできます(スライダハウジングへの当て方次第です)。その点に関しては、通常の静音タイプよりもバランスが良いと思います。 |
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- | POM | (FMR-30BXなど) |
メンブレン板バネキーボードでは、非静音タイプと同じ素材とみられる静音タイプが使用されていました。一応スライダまではDINタイプと同じ構造という認識ですので、こちらに記載しておきます。 |
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ハイプロファイルタイプ | POM | FACOM6130KF1など |
ハイプロファイル形のキートップを取り付ける為のもので、天面が高く && 少し傾斜しています。使用感は通常の非静音タイプとあまり変わりません。 |
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PTFE | OAKB-201など |
ハイプロファイルタイプの材質変更版です(ヌルさがさらに増した)。スライダハウジングからの抜け止め部分がツメ型から板バネ型に変えられています。 静音化を狙ったような変更ではないはずですが、抜け止め部分の形状変更でキー戻り時の鳴きが少し減ったのか、素材の変更が効いているのか、少々打鍵が静音になったような印象です(底付きの感触はしっかりしています)。 |
スライダを取付パネルにマウントするための、プラスチック製の部品です。また、ビス用の穴を有しており、取付パネルごと基板と締結するための役割や、その際に基板とパネルのクリアランスを担保するためのスペーサとしての機能も兼用しています。
ビス止めは全てのハウジングで行っている訳ではなく、一部のものだけで行うことで手間を省いているようです(よって、ビス止めの対象となったハウジングについては、ビスを外さないと交換することができません)。写真ではビス穴が見えない位置になってしまったのですが(汗)、右側写真の突起の向こう側、左側写真の突起の手前側に存在します。また、基板と固定されているキーは打鍵音の響き方が少し変わります。
シフトキー等長いキーには金属製のスタビライザが装着できる亜種が、FMV-KB101のLED付きキーの部分には基板上の光を通す亜種が、それぞれ使われています(写真のものは普通のキー用です)。また、ハイプロファイル形/旧形状形のキートップを採用している箇所では、筒部の長さが若干長いもの(+0.5~1mm程度)が使用されています。
また、うちのFKB2500も他と若干異なる形のものが使われています(旧形状?)。
基本的にスライダとスライダハウジングは「はめ殺し」の扱いのようですが、スライダを引っ張りながら、ウラからスライダのツメ部をマイナスドライバ等で押してやると取り外すことができます。嵌合がきつい場合は取り外しに難航する場合があります。スライダ交換の場合は、ハウジングにはめた状態のままハウジングごと交換したほうが楽だと思います。
スライダハウジングと取付パネルの締結は、ハウジング側のツメで止める構造です。通常の形状であればマイナスドライバで片方ずつ外すことで簡単に取れるのですが、旧形状の方ではツメの下部が大きく、片側のツメを外した状態で斜めにすると取付パネルに干渉してしまう為、取るのが大変です。特に、ツメ部はそんなに頑丈ではないので折らないように注意してください。
鉄板です。スライダハウジングがはまる穴が開けてあります。 当然ですが、キーボードによって形が違います。
原則黒く塗装してあるようなのですが、無塗装のものも確認されています。GNDに落とされていることが多いです。
このキーボードのコアパーツです。
導体がへこんだ時に明確なクリック音と感触を発生するクリックタイプと、感触がほとんどなく、出来るだけクリック音が押されられたノンクリックタイプがあります。外見から判別可能かどうかは不明です(少なくとも、手元の唯一のクリックタイプであるFKB2500では、スイッチだけ見ても他との見分けがつきません)。また、板バネの重さにいくつかバリエーションがあるようですが、やはり外見の違いは見当りません。
スイッチ部の内部構造を示します。各名称は以下です。
スイッチハウジングには、中央部に3接点、周辺部に3接点がモールドされていて、そこに逆お椀形の導体(皿バネ)を乗せて回路を構成します。皿バネは定常状態では周辺部の接点だけで支えられていて、板バネで皿バネを押すと中央部接点と接触し、皿バネを通して周辺部と導通する…という仕組みになっています。皿バネは飛び出したりズレたりしない程度に自由に動けるようになっているため、操作の振動によって少しずつ回転します。これによって、接点との接触部分が局所的に劣化しないようになっています。驚異的な寿命はこれによって成されているようです(他にも接点の素材とかもあるのかもしれませんが)。
板バネと一体で2本の足のようなものが成形されていますが、この部分は皿バネが飛び出さないように押さえつける役割があるようです(抜き止め片)。厳密には、これとシートの組み合わせで飛び出しを阻止していて、またシートの方は板バネと皿バネの絶縁も兼ねているようです。透明シートが使われているものが多いですが、黄色い粘着シートを使って密封したものも知られています(当初はこのタイプだけが製造されていました。円形に粘着防止シートが貼られていて、皿バネを固定しないようになっています)。前者は接点部分を密封せず、引っ掛け用の足2本に引っ掛けたものを、板バネといっしょにリベットで固定しただけです(引っ掛け足の方も頭を潰して抜けないようにしてある)。この違いが、単なる製造世代による違いなのか、指定可能な仕様だったのかは不明です(前掲の写真のように、84年製で透明シートのものあれば、88年製で粘着シートを使ったものもあります。一方、現行のFKB2500のカタログでは、この違いに関する言及はありません)。
基板側の端子は4ピンですが、中央部に繋がっているのは1ピンだけで、残りの3ピン全ては内部的に周辺部全てと接続されています(片面基板でマトリクスを組む際に、ROW線/COL線を跨ぐジャンパを減らせるようにするためだそうです)。
スイッチハウジングの色のバリエーションや、板バネの形状違いのものが複数観測されていますが、単に製造世代の違いだと思います(特に板バネについては、透明シートタイプの新設に合わせて、抜き止め片がシートの引っ掛け足を避けるような形状に変更されているようですので)。
キースイッチの配置方向(板バネの向き)は特に決まっていないみたいです。ハイプロファイルタイプのスライダを使うものは横方向に板バネが伸びている必要がありますが、それ以外は結構フリーダムに配置されています(実際の製品だとある程度統一されていますが…)。
キースイッチやスキャン・通信回路が配線されています。「BUHIN」「HANDA」といった記載が特徴です。また、PART No.に対応する型番もシルク印刷されています(N86D-2xxx-…)。Nキーロールオーバ対応のものでは、各キーのところにダイオードが仕込んであります。
I/F回路も込みで組み込まれている場合が多いですが、モノによっては、簡単なマトリクス選択回路だけが組み込まれたものもあります(この場合、MILコネクタ出しになっているようです)。